第2章ではデータハンドリングの基礎について紹介してきました。

【2-1】Rのfor関数、apply関数を使ってまとめて標準偏差などの統計量を求める方法

【2-2】Rのmutate関数を使って列の追加や修正を行う



今回は上記の復習として実際にデータを前処理し、集計をかけるところまで行います。

スクリーンショット 2019-02-08 10.33.40


1.データの準備

前回同様FIMのデータを使います。

FIM.xlsx 

今回は「入院時, 1ヶ月後, 退院時」全てのタブの使います。

スクリーンショット 2019-02-19 22.25.41


ダウンロードした後、プロジェクトの指定フォルダにファイルを移動させます。

プロジェクトの使い方がわからない場合は【1-6】Rstudioのプロジェクトについて解説しますをご参照ください。


まだ複数のデータを結合する方法を紹介していません。以下のコードを実行してください。

#必要なパッケージを読み込む
library(tidyverse)
library(readxl)

#それぞれのタブのデータフレームを作る
fim_in <- read_excel("FIM.xlsx", sheet = "入院時")
fim_1 <- read_excel("FIM.xlsx", sheet = "1ヶ月")
fim_out <- read_excel("FIM.xlsx", sheet = "退院時")

#bind_rows関数で3つのデータフレームを縦につなげる
fim <- bind_rows(fim_in, fim_1, fim_out)

bind_rows関数は複数のデータフレームを縦につなげる関数です。
fimという変数に入院時、1ヶ月、退院時全てのデータを縦につなげました。

これで準備完了です。


2.今回の目標

データにはFIM(18項目 + 運動合計 + 認知合計 + 全体の合計)のデータがあります。

更に今回同じ患者に3回反復測定を行っています。


<目標>
  • FIM各項目の平均点が入院時→1ヶ月→退院時でどう変化しているのかを表にする



課題①

まずデータの確認を行います。
  1. head関数、str関数を使ってデータを確認します。

回答は下にスクロールするとあります↓















head(fim)
スクリーンショット 2019-02-25 3.26.39

str(fim)
スクリーンショット 2019-02-25 3.27.15




課題②

データをlongデータに変えます。

まず列名と列番号を取得します。

t関数(またはdata.frame関数)とnames関数を組み合わせて列名と列番号を取得します。














t(names(fim))
スクリーンショット 2019-02-25 3.27.40

または
data.frame(names(fim))
スクリーンショット 2019-02-25 3.28.03



課題③

次はlongデータに変更します

  • パイプ演算子(%>%)を使います
  • 時期はbind_rows関数を使って縦に結合したので既にlongデータになっています
  • fimの「食事」〜「FIM全体」の列をlongデータに変えます
  • 今回はkeyの列名を「項目」、valueの項目を「点数」とします
  • 「項目」のfactorの要素を五十音順にせず、列で並んだ順で表示するようにします
















fim %>% 
  gather(5:25, key = 項目, value = 点数, factor_key = TRUE)
スクリーンショット 2019-02-25 3.55.14







課題④

次はsummarize関数を使い集計します。

  • fim_summarizeという変数名に作ります
  • 各項目が時期によってどう変化するのかが見たいのでした
  • 結果が項目→時期→点数と並ぶようにします。
  • 出た結果を見ると1箇所望まない結果になっている箇所があります。どこでしょう。














fim_summarize <- fim %>% 
  gather(5:25, key = 項目, value = 点数, factor_key = TRUE) %>% 
  group_by(項目,時期) %>% 
  summarize(平均 = mean(点数), 標準偏差 = sd(点数))
fim_summarize
スクリーンショット 2019-02-25 3.35.13



課題⑤
時期を見ると1ヶ月→退院時→入院時となっています。

時期のclassを確認します。















class(fim_summarize$時期)




課題④のコードに1行足して時期をfactor型に変え、入院時→1ヶ月→退院時の順に並ぶようにしてください。



















fim_summarize <- fim %>% 
  mutate(時期 = factor(時期, levels = c("入院時", "1ヶ月", "退院時"))) %>% 
  gather(5:25, key = 項目, value = 点数, factor_key = TRUE) %>% 
  group_by(項目,時期) %>% 
  summarize(平均 = mean(点数),
  標準偏差 = sd(点数))
fim_summarize
スクリーンショット 2019-02-25 3.29.54




課題⑥

今回の結果から「運動合計」「認知合計」「FIM合計」を取り除くにはどうすればいいでしょう。
fim_summarizeをつかって求めてください。
  • fim_summarize2 という変数名に作ります。
  • filter関数を使います
  • もし困ったら下の図を参考にしてください。
スクリーンショット 2019-02-11 2.04.40




















fim_summarize2 <- fim_summarize %>% 
  filter(!項目 %in% c("運動合計", "認知合計", "FIM合計"))
スクリーンショット 2019-02-25 3.31.41


まとめ

今回は第2章の一部の復習を行いました。

第2章では他にもifelse関数やcase_when関数を使って新たな変数名を作ったり、select関数で列を抽出しています。

今回のデータでも年代を作ったり、年代ごとにグループ分けすることも可能です。



fim %>% 
  mutate(年代 = cut(.$年齢, 
                  breaks = c(50, 60, 70, 80, 90),
                  right = FALSE, 
                  include.lowest = TRUE,
                  labels = c("50代", "60代", "70代", "80代")),
         年代 = as_factor(年代),
         時期 = factor(時期, levels = c("入院時", "1ヶ月", "退院時"))) %>% 
  gather(食事:FIM合計, key = 項目, value = 点数, factor_key = TRUE) %>% 
  group_by(時期, 項目, 年代) %>% 
  summarize(平均 = mean(点数), 
            標準偏差 = sd(点数),
            人数 = n())

スクリーンショット 2019-02-25 3.44.47


n関数はまだ紹介していませんでしたが、グループの数を表示することができます。
それ以外は過去の記事で紹介したものなので、まだしっくりこない方はサイトマップから過去の記事を探してみてください。



また色々な切り口があると思いますので、ぜひ色々試してみてください。