統計に強いプログラミング言語であるRですが、使うためのソフトが色々あります。今回はどんなソフトがあるのか目的別に紹介します。
  

  前提:Rで必ずする3つのステップ

  
Rを使うためには次の3つのステップを行います
  1.   データ(Excelなど)をRに取り込む
  2.   統計する、またはグラフを書く
  3.   結果を保存する
言われてみるとそうなのですが、プログラミングをしたことがないと意外とイメージしにくいものです。エクセルやワードで「新規作成」するかすでに保存されているデータを開くことはあっても、他の形式のファイルを別ファイルで読み込む経験が圧倒的に少ないので。保存するときもエクセルのグラフをパワーポイントに貼り付けることはあっても、エクセルのグラフだけを図として保存することはまずありません。

  
「R」プラスαがあった方がいい理由

  
まずRを使うためには本体である「R」が必ず必要になります。なければiOSが入ってないiPhoneみたいなもので何も動きません。
  
そしてプログラミングの猛者ならRだけでもできるかもしれませんが、初心者だと困ることがあります。
  
  スクリーンショット 2018-12-13 20.27.25
  
何をすればいいかわからない…そもそも何書いてるか意味わからない...
  
とりあえずExcelしか使ったことなかった自分はそっとソフトを閉じてしまった経験があります。
  

なぜわかりにくいのか?

  
Rはプログラミング言語なので、R本体だけだと①データ(Excel)の読み込み②統計③保存の全てでプログラムを書く必要があります。
  
初心者にとってExcelを読み込むだけでプログラムを書くのはめんどくさいし心が折れます。
  
そのためRを使いやすくするソフトや機能を追加する「パッケージ」を入れることをおすすめします。
  

RコマンダーかR Studioを使う
  

Rを使いやすくするソフトは数種類あります。
  
R コマンダー
  
プログラミングせずに統計が行えるソフトまたはパッケージです。プログラムを書かずにクリックだけでRが使えてしまいます。R コマンダーを使うと①データの読み込み②プログラムを書く③データを保存する全てでプログラムを書く必要がありません。
  
  R コマンダーには3つの種類があります。
 
  • R コマンダー
  • 改変R コマンダー
  • EZR
  
rコマンダー
基本形。改変R コマンダーもEZRとRこれを改造して機能を追加している。なので改変RかEZRをおすすめします。
  
弘前大学の対馬栄輝先生が作ったRコマンダーの改変版です。Windows専用。

"それなら,ということで独自の『改変Rコマンダー』を作成しました.改変Rコマンダーとは,当HP管理者が,Rコマンダーだけでは不十分な統計手法に,医学研究で頻繁に利用される手法を付け加えて改変したものです.いままで多くの方にご利用いただいて,バグなどを修正し,かなり使いやすくなっています."
対馬栄輝先生:RとRコマンダーより引用


対馬先生は理学療法士でもあり書籍や講習会を開くこともあるため名前を聞かれたことがある方も多いかと思います。

(実は)ダウンロードしたときについてくるパワーポイントのスライドは資料としても参考になります。


自治医科大学附属さいたま医療センターで開発されたWindows、Macの単体のソフトとしても使えますが。

そこで、Rコマンダーのカスタマイズ機能を利用して、多彩な統計解析機能を組み込んだ統計ソフトEZR (Easy R)を作成し、公開しています。特に生存解析、ROC曲線解析、メタアナリシス、サンプルサイズの計算など、医療統計で役立つ解析が充実しています。


実はEZRは改変Rコマンダーと違い「パッケージ」としても登録されている所に大きなポイントがあります(RStudioのところで説明します)。
 

  
  
RStudioは統合開発環境(IDE)といい、Rの機能を最大限活用できるソフトです。
  
スクリーンショット 2018-12-13 23.44.38
(個人の好みで外観を変更しています。初期設定だと背景白いです)

RStudioの特徴はなんといってもプログラムが書きやすいこととパッケージの使いやすさ、データの保存、管理がしやすいことです。加えてパッケージをインストールすることでRコマンダーやEZRを呼び出してRStudioと同時に使うことが可能です

Rコマンダー単体でもプログラムを書いたりデータを保存できるのですが、使い勝手が全く違います。Rコマンダーからステップアップを目指すつもりがあればRStudioをおすすめします。
  

まとめ

今回はRのソフトについて紹介しました。

しかしRコマンダーやRStudioといっても「じゃあ、どれを使えばいいのか?」という疑問も出てくると思います。

なので次回は「どのソフトを選ぶと良いのか?」を目的別に選べるチャートを作ります!