統計に強いプログラミング言語であるRですが、使うためのソフトが色々あります。今回はどんなソフトがあるのか目的別に紹介します。
  

  前提:Rで必ずする3つのステップ

  
Rを使うためには次の3つのステップを行います
  1.   データ(Excelなど)をRに取り込む
  2.   統計する、またはグラフを書く
  3.   結果を保存する
言われてみるとそうなのですが、プログラミングをしたことがないと意外とイメージしにくいものです。エクセルやワードで「新規作成」するかすでに保存されているデータを開くことはあっても、他の形式のファイルを別ファイルで読み込む経験が圧倒的に少ないので。保存するときもエクセルのグラフをパワーポイントに貼り付けることはあっても、エクセルのグラフだけを図として保存することはまずありません。

  
「R」プラスαがあった方がいい理由

  
まずRを使うためには本体である「R」が必ず必要になります。なければiOSが入ってないiPhoneみたいなもので何も動きません。
  
そしてプログラミングの猛者ならRだけでもできるかもしれませんが、初心者だと困ることがあります。
  
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何をすればいいかわからない…そもそも何書いてるか意味わからない...
  
とりあえずExcelしか使ったことなかった自分はそっとソフトを閉じてしまった経験があります。
  

なぜわかりにくいのか?

  
Rはプログラミング言語なので、R本体だけだと①データ(Excel)の読み込み②統計③保存の全てでプログラムを書く必要があります。
  
初心者にとってExcelを読み込むだけでプログラムを書くのはめんどくさいし心が折れます。
  
そのためRを使いやすくするソフトや機能を追加する「パッケージ」を入れることをおすすめします。
  

RコマンダーかR Studioを使う
  

Rを使いやすくするソフトは数種類あります。
  
R コマンダー
  
プログラミングせずに統計が行えるソフトまたはパッケージです。プログラムを書かずにクリックだけでRが使えてしまいます。R コマンダーを使うと①データの読み込み②プログラムを書く③データを保存する全てでプログラムを書く必要がありません。
  
  R コマンダーには3つの種類があります。
 
  • R コマンダー
  • 改変R コマンダー
  • EZR
  
rコマンダー
基本形。改変R コマンダーもEZRとRこれを改造して機能を追加している。なので改変RかEZRをおすすめします。
  
弘前大学の対馬栄輝先生が作ったRコマンダーの改変版です。Windows専用。

"それなら,ということで独自の『改変Rコマンダー』を作成しました.改変Rコマンダーとは,当HP管理者が,Rコマンダーだけでは不十分な統計手法に,医学研究で頻繁に利用される手法を付け加えて改変したものです.いままで多くの方にご利用いただいて,バグなどを修正し,かなり使いやすくなっています."
対馬栄輝先生:RとRコマンダーより引用


対馬先生は理学療法士でもあり書籍や講習会を開くこともあるため名前を聞かれたことがある方も多いかと思います。

(実は)ダウンロードしたときについてくるパワーポイントのスライドは資料としても参考になります。


自治医科大学附属さいたま医療センターで開発されたWindows、Macの単体のソフトとしても使えますが。

そこで、Rコマンダーのカスタマイズ機能を利用して、多彩な統計解析機能を組み込んだ統計ソフトEZR (Easy R)を作成し、公開しています。特に生存解析、ROC曲線解析、メタアナリシス、サンプルサイズの計算など、医療統計で役立つ解析が充実しています。


実はEZRは改変Rコマンダーと違い「パッケージ」としても登録されている所に大きなポイントがあります(RStudioのところで説明します)。
 

  
  
RStudioは統合開発環境(IDE)といい、Rの機能を最大限活用できるソフトです。
  
スクリーンショット 2018-12-13 23.44.38
(個人の好みで外観を変更しています。初期設定だと背景白いです)

RStudioの特徴はなんといってもプログラムが書きやすいこととパッケージの使いやすさ、データの保存、管理がしやすいことです。加えてパッケージをインストールすることでRコマンダーやEZRを呼び出してRStudioと同時に使うことが可能です

Rコマンダー単体でもプログラムを書いたりデータを保存できるのですが、使い勝手が全く違います。Rコマンダーからステップアップを目指すつもりがあればRStudioをおすすめします。
  

まとめ

今回はRのソフトについて紹介しました。

しかしRコマンダーやRStudioといっても「じゃあ、どれを使えばいいのか?」という疑問も出てくると思います。

なので次回は「どのソフトを選ぶと良いのか?」を目的別に選べるチャートを作ります!

「自分でも統計をしてみたい。でも有料のソフトは使えないからRに興味があるけどよくわからない…」と悩まれれている方もいるかと思います。今回は現在私が勉強しているRについて知っている範囲で解説してみます。


Rは統計に強いスマホみたいなもの


Rは実際には「統計に強いプログラミング言語」と言ったほうが正しいかもしれませんが、そもそもプログラミングとか全く触れた事無い方にはRは統計に強いスマホみたいなものと説明してます。

スクリーンショット 2018-12-12 23.49.06


スマートフォンは元々は「携帯電話」であって、電話するだけの機能でした。それにメール、カメラ、ネット、音楽、ゲームなど色々なアプリをダウンロードする事で色々な機能が追加できます。

Rも似たもので、元々はプログラムを書くことで統計をする機能が付いています。「プログラムなんて書けねーよ!」と思うかもしれませんが安心してください。実はRにも色々な機能が追加できる「パッケージ」というものがあります。


Rでどんなことができるか?


  • さまざまな統計ができる
Rは統計に強いプログラミングなこともあり、Rだとほとんどの統計ができます。それはよく使うt検定や相関係数といったものだけでなく、多変量解析やさらに高度な統計(一般化線形混合モデルなど)、ベイズなど様々な統計が可能です。これらはRの標準機能についているものもありますが、パッケージをインストールすることで機能を追加することができます。


  • プログラムを書かなくても統計ができる
プログラミングソフトなのにプログラムを書かなくてもクリックだけで解析できるパッケージがあります。Rコマンダーといいますが、いくつか種類があるので今後紹介していきます。


  • 解析結果をそのままWordやPower Pointにして出力できる
よく報告資料を作る時にこんなことありませんか?

エクセルでグラフを作る
 ↓
コピーしてWordやPower Pointに貼り付ける
 ↓
文字や大きさ調整めんどくさい
 ↓
データが変わった!
 ↓
もう一回やり直しorz...

Rにはパッケージではないのですが、MarkdownというRだけで解析の結果やグラフに文章を添えて一気にWordやPower Pointとして出力してしまう強力なツールがあります。現在勉強中ですが、今年度年次報告書をRで作ることに挑戦してみたいと思っています。

  • Excelではできないようなグラフを作ることができる
最新版のエクセルではようやくグラフが作りやすくなっていますが、Rには強力なグラフ作成のパッケージがあります。


グラフを作ることで見えてくるものもあり、面白さがあります。


  • ウェブスクレイピング
「ネットやtwitterで最近トレンドになっている言葉は?」などの情報を集めて分析することができます。

ウェブスクレイピングはPythonというプログラミング言語の方が得意ですがRでもパッケージを入れることで可能になります。


  • 機械学習
機械学習・AIに関しても主流はPythonですが、Rでも行うことができます。

youtubeやAmazonのレコメンド機能も機械学習の1つです。


  • その他
ブログを作るパッケージ(!?)

ゲームをするパッケージ(!?)

などやろうとすれば色々なことができるのがRの魅力でもあります。


まとめ

確実に使わない(?)機能も紹介してしまいましたが、Rを使うと無料で色々な事ができます。

これからもRで勉強した情報をアップしていきたいと思います。


Enjoy!


(Rの資料を見るとよくこの言葉で締められてる率が高いのはなぜだろう?)



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